ファーストトレイン「諭吉っちゃんの畑」の日記 2012年版


こんな人が野菜を作っています!
この人が諭吉っちゃんです。得意の照れ笑いで。
度々ファーストトレインのディナーに登場する「目の前の畑のゆきっチャン(福沢諭吉の諭吉って書くんですよ)」というオジサンが作るジャガイモが、その畑で採れたものです。
諭吉さんはパッと見た感じは恐そうなんですが、この辺一体の大地主であり、笑うととても可愛らしくて、実はとても照れ屋さんです。トラクターに乗って作業している諭吉さんの姿がよく見られます。エンジ色の帽子がトレンドマーク。もっと驚いたのが“骨董好き”という隠された一面にウフフ。古いレコードに、蓄音機、昔の職人さんが手掛けた古民具に目がないそうです。こんな諭吉さんのことを知ってもうと、ますます諭吉さんの作る高原野菜の収穫が楽しみになるのではないでしょうか。
雨の後の雑草刈りは欠かせません。トウモロコシを大きく育てるために、そして夏にこの畑に収穫体験に来て下さる皆さんが畑の中を歩き安いように、という優しい心遣いに諭吉っちゃんの優しさを感じるのです。
▼あいのはらのハートが一つになって行動する住人地図
 
※見かけたら声をかけてみて下さい。

▼畑日記
2012年も収穫する野菜の成長を報告していきます。

9月17日
 九月の連休最終日、諭吉っちゃんの畑もカボチャと最後の畝のトウモロコシが片付きました。長い夏からのようやく一段落…と思いきや、FTの玄関でニマニマしてる諭吉っちゃんが立ってます。「ヘェ、今日はもうイイら?待ちくたびれただ。ヘェ、ウチに来るだぞ。迎えに来てやったんだかんな。大々的にやるぞ、気に入ってるトコしか声掛けてねーだかんな」こりゃ、もう逃げられそうにアリマセン。「わ、ワカッタから」 仕方ありません。私も覚悟を決めました。今シーズンも私が元気で無事に乗り切れたのも諭吉っちゃんの美味しい夏野菜のお陰ですものね。更にはお客様、皆さんが喜んで下さる顔も甦ります。仕方ないわ、今年も諭吉オンステージに行く覚悟を決めました。畑を手伝った梅ちゃんも、近所の大工さんも、園芸店の社長も呼び出されました。皆、気分はまさにドラエもんに出て来るノビ太君や、しずかちゃんです。 さて、茹でたばかりの山盛りのトウモロコシも、今年はいよいよ、これが最後。「ヘェ、今年の納めつーこん。食えしー」諭吉っちゃん、今年も有難うね。マイク片手にご満悦でした。

9月9日
 畑のトウモロコシの畝を落としている諭吉っちゃん。
トウモロコシの軸をバサバサと鎌でさばいていきます。
これまで軸で埋まって、何処に居るかが見えなかった諭吉っちゃんの姿が見通せるようになってきました。
「諭吉っちゃん〜」と声を掛けると、片足を挙げて「おォ」ですって。
失礼しちゃうんだから。
「へえ、両手がふさがっているダよ」仕方がないわね。ま、イイか。
「おォ、行くだかんな」と続けるので私もワザと意地悪して「へえ、さあ何処へ??」と、諭吉っちゃんの口調を真似て返事したら、
「おォ、あそこに決まってんじゃんか〜」だって。も、もしやそれって・・・、脳裏に浮かぶのはご満悦で「赤い靴〜♪」とマイクを握る諭吉っちゃんの姿。
神様どうぞ今日一日、この後の私のスケジュール帳が忙しくなってくれますように。

9月2日
 トウモロコシの収穫体験はすっかり終わった9月の畑。「また来年まで・・」と、思いきや・・・。
お客様が朝食を食べ終わった途端、電話が鳴りました。
「ハイ、カントリーイン ファーストトレインです」と、出ると無言で鼻息だけが聞こえます。
ピンと来て「もしかして諭吉っちゃん??」と、尋ねると「おォ。」です。
「へえ、目の前の赤い誰かさんのペンションだけは、しょうがねえら、特別だかんな。へえ、泊まってる人達いるら?モロコシ取りに来―し。」ですって。ええ、そんなことなら、喜んで案内しちゃうわよ!
殊にいつもいらっしゃって下さっている浅田さんは、今回大きいママと大きいパパもご一緒なんですもの。川島さんも是非行ってもらわなくっちゃ。
サービスしてあげてよ!!岡村さん夫妻、加藤さん、早く、早く。諭吉っちゃんの気が変わらないうちにね。


8月31日
 諭吉っちゃんの畑の収穫体験が八月最後の今日で終わります。「ヘェ。コレが済んだら、カラオケするぞ、ヘェ来るだぞ。」イエイエ勝手に決めてもらっちゃ困ったなあー。今の私には、あの諭吉っちゃんの音痴な歌を聞く体力は残っていません。三年連続でこの時期にいらっしゃって下さっている片瀬さんも、今シーズン最後のトウモロコシを食べに諭吉っちゃんの畑に向かおうとしていると諭吉っちゃんから電話です。畑に10時まで居るという約束なのに催促の電話です。「ヘエ、来ねぇだら、けーるぞ」時計は未だ、10時前ですよ。
諭吉っちゃんの頭にはきっとご満悦で歌う自分の姿が浮かんでいるのでしょう。頼むわよ、諭吉っちゃん!大事なお客様なんだからね。片瀬さんに、くれぐれも失礼が無いようにしてよ。そうじゃなければ、聞いてあげないからねっ!! ココから手を腰にして見張ってるからね。

8月24日
 諭吉っちゃんのトウモロコシが食べ頃を迎えて、お泊りの皆さんに畑を案内しています。この夏に16泊された小沢さんも畑に行って諭吉っちゃんのトウモロコシを生で食べて「美味しい、甘いー」と言ったら、諭吉っちゃんたら「へぇ砂糖を塗ってるダからな」なんて返って来てもう一本くれたそうですが。でも本気にする人が居たらどうするのカシラネェ。だってあの諭吉っちゃんのことだから大真面目な顔で小さなお客様にも言ってる可能性が大ですもの。〈そうなんだ〉なんて信じちゃったら知らないわよ、諭吉っちゃん。しかし よくそんなフレーズを思いついたわよネ。ホント笑えてしまいます。

8月15日
 諭吉っちゃんの畑でトウモロコシを「生で食べる」を知っている、夏の常連の皆さんが次々、この夏も畑へと、向かいます。
今日は諭吉っちゃんのカアチャンの初盆で諭吉ッちゃんの家には、親族が集まるとのことで「9時45分には、へえ、いねえだからな」と言うので、皆さんにも早めに畑へご案内しました。
息子の大夢も休暇で彼女のユキちゃんを連れて帰って来ています。
諭吉ッちゃんの畑は思い出の場所。子供のころは、通学路を歩かず諭吉っちゃんの畑を斜めに突っ切って帰宅しようとして「へえ、何処のボウズだ!」と怒鳴られたり、畑の真ん中の大きなクワの木に基地を作ろうとしてよじ登っているところを見つかってみたり・・・。学校の帰りにキュウリを貰って齧りながら帰って来た事もある場所です。
イタズラも散々しましたが諭吉っちゃんの畑の野菜のお陰で大きくなりました。
今日は久しぶりに諭吉っちゃんに会いに、ユキちゃんを連れて畑へ向かいました。
諭吉っちゃんビックリしただろうなあ。


8月10日
 いよいよ明日の8月11日より諭吉ッちゃんの「トウモロコシ」が皆さんに召し上がっていただけそうです。
何やら畑のあのクワの木の下では、煙が上がっています。よーく見ると団扇でパタパタやっている諭吉っちゃんの姿が・・・。
「おー、チョットばっかテストよ、テ・ス・ト」何をテストしているんでしょうか。全く何をたくらんでいるんでしょうかしら。
皆さんも是非、何をしようとしているのか観に行ってみてくださいね。ええ、怪しい様子の時には、私に言いつけに来てね!
それにしても待ち遠しかった、諭吉っちゃんの今年のトウモロコシ。明日が楽しみです。


8月5日
 毎年必ずフィールドバレエでお会いしている井上さんを、何と何とあの入場制限付きの「諭吉博物館」にお連れしたなんて。
あの女優さんのような井上さんをです。
ええ、その話、ひと言も諭吉ッちゃんの口からは聞いていません。きっと私に話すと「ファーストトレインの大切なお客様なのよ!!!」って怒られるとおもったのかなあ、それとも井上さんがあまりに素敵で秘密にしておきたかったのかなあ・・。
それにしても諭吉っちゃんの「美人に弱い」は有名ですが、井上さんも諭吉っちゃんの招待にさぞ驚かれたことでしょう。白いドレスで大丈夫だったかしら・・。
ところが「ほら毎年トウモロコシいただいてるじゃない、いろんなコレクション見せていただいちゃってね。ワタクシ、そういうのも嫌いじゃないのよ!ケッコウ好きなのよ」と、聞いて
胸をなでおろしました。今朝も畑の諭吉っちゃんの姿を見つけて畑を指さして「さあ、今日も行ってやろうかな。」に思わず2人で大笑いしてしまいました。
諭吉っちゃん頼むわよ!!


8月3日
 このところのお天気に、トウモロコシ達の生育がが、グングン追い付いてきました。諭吉ッチャン予報では8月11日辺りには実が詰まるとのこと。「ヘェ、ヤキモキしても自然のモノはショーガネェツーコン、誰かさんの誕生日の日には間に合うら?」 まあ、ちゃんと覚えてくれてるのね。エエ、その日にはドッサリと「私のオヤツ」ヨロシクね。


7月26日
 晴れて夏らしい清里の空の下、「ゴゴ、ゴゴゴゴプスン、プスン」という音が畑から聞こえます。 どうも草刈りカート諭吉号の調子が悪い様子です。とうとうメーカーへのドッグ入りが決まったのか、業者の車が畑に乗り付けていました。こんな時は、窓から静かに見守っておくのが1番です。畑のトウモロコシ達もそれを察しているのか、ピッシリと「気をつけ」の姿勢で整列しています。ショロショロのヒゲもピッとしてます。


7月12日
 雨が降り続いて、畑には諭吉ッちゃんの姿がありません。「ヘェ、ワタシのオヤツのモロコシがあるぞ、持ちにこぉし」諭吉っちゃんからの電話です。この時期の諭吉っちゃんの畑には、まだ苗が小さくて実をつけるには早過ぎます。ドッサリと諭吉っちゃんのお姉さんの畑から届いたばかりの野菜達です。ジャガイモにカボチャもあります。「スゴイジャン、こんなに沢山良いの?」と言うと「オレが貰ったのをやるだからイイつーこん、この位は食うら?」あらまァ、それにしても優しいじゃん。有難うね、是非早速、お客様にも食べてもらわなくっちゃ。


6月29日
 このところ、またもや「諭吉病」が発生していた諭吉っちゃん。
理由は解りませんが、突然理由も無くアチコチに八つ当たりする病気です。
そんな時は、しばらく知らん顔して放っておきます。
昨年、畑に張るマルチにまで大真面目に怒鳴り倒していた姿は、さすがに笑えて仕方ありませんでした。
 今日は、何やらコチラに向かって鎌を両手にもって大きく手を振ってます。
ホント呆れるんだから!仕方なく「機嫌は良くなったの??」と、声を掛けると、「へえ、前から機嫌はイイゾ」ですって。恐れ入っちゃうんだから。
ホント頼むよ、諭吉っちゃん。近所の皆も、諭吉っちゃんと対等に話せるのは「ハマチャンち」だけだから!って
 当てにされてるんだからね。


6月23日
 庭に出てる時間が長くなり、バラの手入れでアチコチしていました。
いつの間にか玄関のドアの前にホウレン草がドッカリ置いてありました。 諭吉っちゃん、いつの間に来たのかなあ。黙って行くなんて珍しいなあ。 畑にトラックもありません。それとも私があまりに薔薇に見とれていて気が付かなかったのかしら。


6月3日
 カウンターで諭吉っちゃんのここ数日の出来ごとの噂をしていると、電話が鳴りました。ええ、このタイミングで電話を掛けてくるのは諭吉ッちゃんしか居ません。案の定、電話からいきなり「オウ。」と聞こえてくる声は、やっぱり諭吉ッちゃんです。
「キヨさんがまた来て下さってるのよ、どっかから見てたんでしょ」と、言うと
「テヘへへへ、茄子も植えるぞ」ですって。私の問いかけの返事になってません。
「わかったわ。キヨさんに今から畑へ向かってもらうから」に、キヨさんも「仕方ない!行ってやるとしよう!」と大笑いです。
 畑に近づいて距離が縮まるキヨさんの気配に、諭吉っちゃんたら嬉しいクセに下を向いてワザとご様子です。
たった今、電話してきたクセに、作業している真似をしています。ホント呆れちゃうんだから。
ええ、美味しい夏野菜頼むからね。ネ!キヨさんの為にも頼むわよ。


5月28日
 「ヘエ、珍しいズッキーニの種、植えてやるだからな。オウ楽しみにしてろ」ですって。 緑、黄色はこれまでもありましたが白は初めて!
エエ、これは楽しみ楽しみ。でも諭吉っちゃん、赤いピーマンはパプリカよ。唐辛子のデッカイの…ま、イイか。それで通じるならね。


5月26日
 諭吉っちゃんの畑がまたまた賑やかになってきました。畑に諭吉っちゃん一人しか居ないはずなのに誰か居るかのようにこだまする「ヘエ」。
今日は種を植えた端から啄む鳥達に向かってです。最近諭吉ちゃんに着いてくるカラスまで居るそうです。スゴイね、イイジャン子分が増えてさ。



『過去の畑日記』